(1) 趣旨
本行動マニュアルは、非常事態(テロ、クーデター、暴動、武力紛争等)における学校の対処規準を示すものである。
基本方針
① 在インドネシア日本国大使館と連携し、児童生徒ならびに教職員・スタッフの生命・身体の安全を最優先に確保する。
② 平時より訓練と安全確認を行う。
(2) 非常事態の種類と決定
非常事態の各段階は、校長により決定される。臨時休校措置については、校長とCJS運営委員会代表及び同運営委員会運営委員長が協議し決定する。校長の決定に従い、学校は以下のように行動する
種類 | 事態 | 行動規準 | 学校の決定・行動 |
---|---|---|---|
非常事態1号 | ○デモ・集会の多発 ○組織的一般犯罪の増加 ○不穏な雰囲気の拡散 |
○夜間の外出は避ける ○所在を明らかにする ○非常用物資の備蓄点検 |
○授業短縮措置 ○学校内での待避 ○緊急避難場所での待避 ○状況に応じ、緊急一斉下校 |
非常事態2号 | ○暴動の発生 | ○必要不可欠以外の外出は避ける(外出時は複数で行動する) ○郊外への外出は避ける |
○必要に応じて臨時休校措置 ○学校内での待避 ○緊急避難場所での待避 ○緊急一斉下校 |
非常事態3号 | ○内乱 ○クーデターの発生 ○大規模な爆弾テロ発生 ○戒厳令・24時間外出禁止令の布告 |
○全員自宅待機 ○状況により指定の学校近辺の安全とみなす場所もしくは大使館または大使公邸に避難する |
○臨時休校措置 ○学校宿泊待避 ○緊急避難場所での待避 〇緊急一斉下校 |
(1) ねらい
学校敷地内外の非常事態を想定した避難の訓練を通して、安全な避難と家庭への円滑な連絡、引き渡しができるようにする。
(2) 計画内容
(基本方針)
① 「学校防災・安全計画」をすべての基本とする。
② 災害や治安悪化に対応した避難訓練を実施し、児童生徒の安全確保を第一に考える。
③ 児童生徒には、指示をよく聞き、落ち着いて行動することを徹底させる。
(訓練の内容)
① ジャカルタ市内またチカラン近郊における暴動発生、学校敷地内への暴徒侵入、登下校時のバス故障、火災・地震等の災害を想定した避難訓練を重点的に行う。
② 職員、スタッフが、非常時の対応(緊急引き渡し、家庭との行動連携)について理解し、迅速な行動がとれるようにする。
③ 災害時における各帳簿、備品等の持ち出しについて確認を行う。
(3) 避難訓練実施計画(年間計4回)
実 施 日 時 | 実 施 内 容 |
---|---|
第1回避難訓練 一学期 【授業時】 | ・地震が発生し、校内で火災が発生したことを想定し、校舎外に避難を行う訓練を行う。 ・地震発生時の対応を確認するほか、火災時の動きについて確認を行う。 |
第2回避難訓練 二学期 【授業時】 | ・学校に爆発物がしかけられた連絡があったことを想定し、校外に避難を行う。 ・また、保護者への児童引き渡し訓練を実施する。 |
第3回避難訓練 三学期 【放課後】 | ・校内に不審者が侵入したことを想定し、パニックルームへの避難を行う。 ・その上で、避難時の連絡体制などを確認する |
第4回避難訓練 必要に応じ | 過去3回を踏まえ、不十分な結果だった点を重点的に訓練する。 |