健康な生活への取組

1. 健康管理等

本校では、日本国内の学校教育法と学校保健安全法に基づき健康診断を実施します。健康診断を通じ自身の成長や健康増進を図る意義を学び、心身ともに健康に学校生活を送れるような教育活動を目指しております。

当地は熱帯性気候という地域柄や衛生環境の違いから、熱中症、脱水症、飲食からの感染症、デング熱、皮膚疾患に注意が必要です。また不慣れな地での生活のため体調を崩してしまう可能性も考えられます。ご家庭での健康管理を十分お願い致します。

学校でも細心の配慮のもとに安全指導を行いますが、時としてケガをすることがあります。万が一事故が発生した場合には、ご家庭の協力を得ながら最善の対応をとって参ります。

  1. 学校における感染症への対応
    当地では気候や衛生環境の違いから感染症に罹患する機会が高く、集団生活の中での拡大感染を防ぐための予防教育、校内の清掃、消毒の徹底とともに、日本国内の学校保健安全法に基づき出席停止と臨時休業を実施します。医療機関にて感染性のある病気と診断された場合には、速やかに担任まで連絡をお願い致します。
  2. 飲料水(水筒の持参)
    インドネシアの水道水は飲水には適さないためご家庭から水筒を持参していただきますが、安全面への配慮から児童向けの飲料水の設置は行っておりません。教室にはエアコンが完備されておりますが、活発な学校生活を支えるため是非大きめの水筒をご持参ください。
  3. 昼食(弁当の持参)
    食の安全や衛生面の管理、またお子様の健康維持の為、昼食につきましては、ご家庭による弁当のご用意をお願いしております。なお、特別な事情がある場合には売店をご利用ください。
  4. 保健室の利用について
    保健室では、児童が快適で安全な学校生活を送れるよう児童の心身の健康管理、校内の環境整備に努めていきます。しかし、学校において体調をくずしたり、ケガをしたりした場合はお子様の体調やけがの程度に応じて、保護者に電話連絡をして対応致します。万が一に備え、確実に連絡がとれるようにご準備をお願いします。なお、連絡先に変更があったときは、速やかに担任までお知らせください。
<体調がすぐれない場合>
  • 体調がすぐれず、保健室で休養をとることができるのは1時間です。休養をとっても回復が見込めない場合、もしくは37.5度以上の発熱の場合には学級担任等から保護者にお迎えをお願いする電話連絡をします。
  • 保健室で1時間を超えて休養できるのは、保護者のお迎えを待つ時間までとなります。
<学校でケガをした場合>
  • 保健室で応急処置をします。
  • 保健室で、ケガの程度を判断できない場合や応急処置の範囲を超える場合には保護者に連絡の上お迎えに来ていただくか、あらかじめお届けいいただいているご希望の医療機関もしくは最寄りの病院に搬送致します。
  • 手術等が必要な場合は、付き添いの教職員が保護者に状況を説明した上で、保護者の判断と同意をいただくこととします。しかし、救命のために緊急を要する場合はこの限りではありません。(2.校内での事故参照)
  • 学校で病院に搬送した場合には、保護者に病院までお越しいただきます。

2. 校内での事故

学校内での事故防止につきましては、教職員一同、細やかな配慮をして指導にあたりますが、ケガ等の事故が時として発生します。万が一事故が発生しましたら、保護者に連絡した後、病院に搬送して治療を受けさせます。学校での対応はあくまで応急処置に限ります。その後の治療はご家庭での判断でお願い致します。
  1. 事故発生の場合の対応
    本校では、校内事故の発生に対して『搬送時の病院届け』をもとに、保護者に届けていただいた病院で対応することを原則としております。万が一、事故が発生した場合、まず保護者の皆様と連絡をとって対処するようにします。しかし、連絡がとれない場合や緊急に処置が必要な場合には学校最寄りの総合病院<シロアム病院又はMitra keluarga Deltamas>に搬送致します。
  2. 治療費の補償
    国内の義務教育諸学校は、日本スポーツ振興センターによる災害共済給付制度がありますが、在外教育施設(日本人学校等)ではその適応外になり、自助努力によるほかはありません。
    本校では、学校として傷害保険に加入して、学校の管理下で起きた事故に対処していきます。万が一、事故が発生した場合は学校が入っている傷害保険の補償の範囲で治療費をお支払い致します。
    尚、各企業、個人等で加入されている保険を利用されてもかまいません。

治療費は、ひとまず保護者に立て替えていただき、その後学校事務室へ領収書の原本をお持ちいただき、保険会社から給付があった後、学校事務室でお支払い致します。尚、各企業、個人等で加入されている保険を利用されてもかまいません。

3. 害虫・害獣対策

当地は常夏の風土柄、害虫対策は一年を通じて取り組む重要事項です。以下の通り取り組んでいます。
  1. 蝶やトンボ、バッタ等子ども達に危害を加えない虫や草花は残しつつ、蚊、トムキャット、アカカミアリ、ハエ、蜘蛛等の危険な害虫に対しては捕虫器と薬剤散布を行っております。
  2. 捕虫器は、害虫が好む光と二酸化炭素を用いて引き寄せファンで吸引し捕獲をするものです。校舎内に6カ所、子どもの手の届かない位置に設置しており24時間365日稼働しています。捕獲した虫を分析して対策を考える為のものです。
  3. 薬剤散布は、人体へ害がない薬剤を使用し土壌内へ5m間隔で注入する作業を6ヶ月毎専門業者が実施しております。また、校舎内への侵入を防ぐため床や壁の隙間を定期的に確認し、徹底的に塞いで対策しております。
  4. 害獣に関しては、本校の周囲が自然に囲まれている土地柄、野生動物の侵入の可能性があるため乾季と雨季の季節に応じた対応を行っております。一年中見られる齧歯類に対しては校舎の周囲に20個の遅延性の毒餌の罠を設置し定期的に確認しております。また、下水が流れる側溝の掃除、外のゴミ箱周囲の環境整備に力を入れております。
  5. 爬虫類は雨期に活動が活発になるため、雨期が始まる少し前から校舎の周囲に忌避剤を散布します。こちらの忌避剤も人体への影響はなく、爬虫類が苦手とする香り成分と刺激成分で構成されたものです。また、セキュリティが校舎内を毎日巡回し側溝内、草むらの茂み等を、重点的に確認を行っています。
  6. 哺乳類の野生動物(コウモリ)に対しては毎日子ども達が下校した夕方から明け方の間中、中庭に設置した5台の超音波を流し忌避対策を行っております。
  7. 一年を通じた全体的な取り組みとして、月に4回専門家であるフマキラーさんにご訪問いただき校舎内、周囲の環境確認、教職員への聞き取り調査、捕虫器内の害虫の分析、害虫発見時に土壌への薬剤散布、毒餌の罠の確認、害虫・害獣の生態についてアドバイスをいただいております。
  8. また、害虫・害獣の侵入場所と隠れ場所を少なくするために本校の従業員で定期的な草刈りと外壁や校舎内の壁や床にほころびがないかを常に確認しております。